『UFCファイトナイト・ジャクソンビル』
メインイベントのフェザー級マッチにて、
同級9位のイリア・トプリアが同級5位のジョシュ・エメットに判定勝利。
上位ランカーのエメットを顔面ボコボコの血だるまになるほど圧倒し、
連勝記録を14に伸ばした。
トプリアは柔術黒帯でキャリア無敗の13連勝中。
しかもそのうち12勝がフィニッシュと高い決定率を誇り、
9試合が初回決着。ギロチンなど絞め技を得意とする選手だ。
前戦となる昨年12月にはブライス・ミッチェルを肩固めで一本勝ちした。
対するエメットはキャリア18勝3敗の戦績を誇る実力者。
今年2月の『UFC284』のUFCフェザー級暫定王座決定戦でヤイール・ロドリゲスに一本負けしたが、
それまでは5連勝と波に乗っていた。
試合開始
試合は1R、トプリアが強い圧力で前進。サークリングしながら圧を流すエメット。手数の多いトプリアがワンツー、ローとコツコツとダメージを与える。
2R、どっしりと中央に構え隙のないトプリアに対し、エメットがジャブの連打、飛び込んだ右などリズムを崩そうとするが、トプリアは動じない。
逆に被弾し続けるエメット は顔面が流血。
残り1分、トプリアの強烈な右ストレートでエメットが片ヒザをマットにつくダウン。
すぐに立ち上がるも、ダメージは明らか。
3R、大きく拳を振り回し前に出ようとするエメットだが、
トプリアの鋭いジャブやワンツーで下がらさせる。
トプリアがエメットの負傷した左目付近にジャブを当て続け、
エメットの顔面は真っ赤に。
エメット魂の粘り
4R、トプリアが徹底したジャブ攻撃。エメットの左目下は腫れ上がり、既に左目は見えない状態か。トプリアの前足へのカーフキックも当たり始める。残り1分、トプリアの左フックでエメットが倒れると、トプリアが怒涛のパウンド攻撃。
しかし、タフなエメットは耐え凌ぐ。
顔面血だるまでダメージが大きいエメット。
最終ラウンド前、ドクターチェックが入るが続行に。すると会場は大歓声。
エメットのど根性ファイトに心打たれたか。
5R、気迫でパンチを振り前に出るエメット。
一方のトプリアは冷静にそれを捌き、しっかりとガードをあげジャブを放つ。
中盤、まとめに入ったか、トプリアがタックルからテイクダウン。
残り30秒、エメットからバックを奪いフィニッシュかと思われたが、
エメットは極めさせず。
判定は50-44、50-42、49-45と圧倒的な差でトプリアが快勝。
激闘となった戦いはこの日の「ファイト・オブ・ザ・ナイト」に選ばれた。
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