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ロッタン・ジットムアンノンVSエドガー・タバレス

2023年5月6日 (土・日本時間) 米国コロラド州・ファースト・バンク・センター
▼フライ級 ムエタイ 世界タイトルマッチ
〇ロッタン・ジットムアンノン(タイ/王者)
KO 2R1分34秒 ※左ヒジ
●エドガー・タバレス(メキシコ/挑戦者)
※ロッタンが5度目の防衛に成功

強烈なパンチを当てるロッタン

 ロッタンは“破壊神”の異名を持つタイ・ムエタイ強豪。

昨年5月に実施された

フライ級ムエタイWGP初戦では、

英国ムエタイ王者ジェイコブ・スミスをヒジ攻撃と破壊力あるパンチで

大流血に追い込み勝利。

優勝候補として大きな期待が寄せられたが、

8月の準決勝での計量で尿サンプル未提出のため欠場した。
 しかし、11月の

『ONE FIGHT NIGHT 4』

フライ級ムエタイ世界タイトルマッチで復帰。

挑戦者のジョセフ・ラシリに圧勝し、4度目の防衛に成功した。

 対するタバレスはメキシコ人で

初のWBCムエタイ・インターナショナル王者になった実力者。

昨年7月のスーパーフェザー級王座決定戦でカルメロ・ラゴナを下し戴冠した。

ロッタンが5度目の防衛に成功

試合内容

 1R、イン、アウトのローを蹴っていくロッタン。

タバレスの前蹴りをキャッチしてストレートを放つが、

タバレスはそこへ回転ヒジを合わせる。互いにロー中心の展開。ロッタンはパンチのコンビネーションも見せるが、タバレスはしっかりガード。

 2R、ロッタンが左右の連打で前に出ると左の縦ヒジ! これでタバレスの腰が、がくんと落ちるとロッタンは前へ出て攻勢。左ストレートを当てると、タバレスの前蹴りをキャッチし左ボディ。

そしてタバレスの

回転ヒジをかわしてまたも左ヒジ! 

 この一発でタバレスが崩れ落ちレフリーが試合をストップ。破壊神が異名通りのKO劇で5度目の防衛を果たした。

 ロッタンは勝利マイクで、先日にONEバンタム級ムエタイの新王者になったジョナサン・ハガティの名前を出し挑戦したい発言。2階級制覇を狙う。

 また、ABEMA放送で解説を務めた武尊は、

その対戦が期待されるロッタンの戦いぶりについて「すごいですね。強いですね」とライバルの強さを認めた。

デメトリアス・ジョンソンVSアドリアーノ・モラエス

2023年5月6日 (土・日本時間) 米国コロラド州・ファースト・バンク・センター
▼フライ級 総合格闘技 世界タイトルマッチ
〇デメトリアス・ジョンソン(米国/王者)
判定3-0
●アドリアーノ・モラエス(ブラジル/挑戦者)
※ジョンソンが初防衛に成功

前王者モラエスも反撃

 DJことデメトリアス・ジョンソンはUFCフライ級で史上最多となる11度の防衛を果たし絶対王者として君臨。

レスリングをベースにしながら打撃・寝技どちらでも

フィニッシュできるオールラウンダーで、

15年4月には堀口恭司にも一本勝利をしている。

18年にヘンリー・セフードに

敗れ王座陥落すると

ONEへ電撃移籍。
 

若松佑弥、和田竜光、ダニー・キンガッドに

3連勝しフライ級ワールドGP優勝を果たしたが、

続くタイトルマッチでは今回対戦するモラエスに

ヒザからのパウンドでまさかのKO負け。

しかしリベンジマッチとなった22年8月では逆にヒザ蹴りでKO勝利して王座を獲得した。

ジョンソンがモラエスとの決着戦に勝利し、初防衛成功

 対するモラエスは柔術をベースとしながらも、長い手足から繰り出される打撃も武器とする選手。

14年にONEフライ級王座を獲得すると、その後王座陥落・奪還を2度繰り返し

19年1月に3度目のベルトを巻く。21年4月には

元UFC絶対王者デメトリアス・ジョンソンにKO勝利すると続く防衛戦でも

若松佑弥にギロチンで一本勝利。だが22年8月にはジョンソンにリベンジを許して王座陥落。

今回ジョンソンと3度目の決着戦を迎える

試合内容 

1R、頻繁にスイッチを繰り返しステップを踏むDJにモラエスも前後に動きながらパンチを飛ばしていく。フックで近づいて組んでいくのはDJ、四つの攻防になると互いにボディへヒザを放っていく。

 2R、モラエスの右ストレート、フックが顔面を捉えるが、DJは素早いステップからフックを出し、組み付いていく。四つの攻防になるとモラエスが押し込む場面が目立つ。しかしDJは素早く体を入れ替えるとダブルレッグでテイクダウン。だがモラエスもすぐに立ちあがる。

 3R、DJの蹴り足を掴んでテイクダウンを狙うモラエスだが、DJはケージに背を預けて防ぐ。モラエスは離れ際にヒジも放っていく。そして再び組になるとDJはボディへヒザ。これが効いたかモラエスはタックルしつつヒザをマットに着く。ブレイクとなるとモラエスが下がるようになる。

 4R、DJの左ミドル、ボディへのヒザが当たる。モラエスは組み付いていくがその先がなく、DJは近距離でもヒザや、ヒジなど攻撃を出し続ける。

 5R、すぐに前へ出ていくDJ、最終ラウンドになっても変わらずステップを踏み動き続ける。モラエスは飛びヒザを出すが疲労のためかスピードがない。組みに行くモラエスに対しDJはシングルレッグでテイクダウンも狙いつつヒジも当てる。四つに組むも決め手がないモラエスをDJが攻め続ける形で試合終了となった。

 判定は3-0でDJ。豊富なスタミナと経験値の差を見せ、DJが3度目の決着戦を制した。

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