RIZIN41

井上直樹VSファン・アーチュレッタ

2023年5月6日(土)東京・有明アリーナ
▼第12試合 RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
●井上直樹
判定 0-3  
〇フアン・アーチュレッタ

 井上は日本人史上最年少の19歳でUFCと契約したオールラウンダー。

RIZINに参戦後は、トレント・ガーダム、元谷友貴、石渡伸太郎ら

強豪選手相手に5連勝をマーク。

しかし、21年大晦日にRIZINバンタム級

JAPANグランプリで扇久保博正に判定負け。

その後は22年12月に瀧澤謙太にアームバーで一本勝ちして、再起を果たしている。

 対するアーチュレッタは昨年大みそかのRIZIN x Bellatorの対抗戦で

韓国強豪キム・スーチョルに勝利。

その激闘ぶりから再来日を期待する声が多く上がっていたが、

今回RIZINベルト獲得に絡むチャンスを得た。

RIZINから堀口恭司がベラトールに上がったように、

今回は逆にアーチュレッタがRIZINに参戦を果たす。

 この試合の勝者は、同大会で行われる朝倉海vs元谷友貴の

勝者と堀口恭司が返上したベルトをかけて激突する。

試合内容

1R鋭いジャブを放つ井上。アーチュレッタがタックルを仕掛けるが、潰した井上が上に。コツコツパウンドを打つ井上はハーフガードに。返そうとしたアーチュレッタのバックにつく井上はチョークを狙うが、アーチュレッタは腕を押さえて許さず。
 しかし、横へ倒すような形でバックチョークを仕掛ける井上が攻勢に。コーナー際でアーチュレッタはバックを取られつつも、井上のチョークをしのいで立ち上がる。スタンドへ戻るとアーチュレッタは荒々しくパンチで前に出る。

 2Rになると、圧をかけるアーチュレッタは左ジャブをつく。井上は冷静に距離を取りつつ、カウンターのストレート。アーチュレッタはパンチの手数を出すが、井上は交わす。井上の右がヒットするが、アーチュレッタは下がらない。
 アーチュレッタがシングルレッグを仕掛けるが、潰した井上は回転するとバックチョークへ。しかし、上手くディフェンスしたアーチュレッタは井上に組み付く。アーチュレッタは右フックをクリーンヒット。井上にパンチを連打して下がらせると、組み付いてテイクダウンに成功。バックを取るアーチュレッタは一本を迫る。
 しかし、これをディフェンスした井上は立ち上がる。アーチュレッタはそれでも組みに姿勢を崩さず。スクランブルから上になるのは井上、ギロチンチョークを仕掛けるアーチュレッタだが、これは井上が頭を抜き、パウンドを放った。

最終ラウンド

最終3R、アーチュレッタは左右のフックを放つも、井上は頭を振りながらかわす。井上の蹴り足を掴んでテイクダウンに成功したアーチュレッタ、スクランブルからアーチュレッタが再びタックルを仕掛けて、バックへ回る。しかし、ブリッジする井上はバックを取り返して、必殺のチョーク!

 それでも向き直したアーチュレッタは回転しながらバックマウント、その後バックへ戻し、四の字ロックからチョークを絞り上げる。耐える井上は何とか返したいが、アーチュレッタは組んだ足を離さず。正対しようとした井上に対して、最後はアーチュレッタが肩固めを仕掛けて、終了のゴングが鳴った。

 ジャッジは3者ともアーチュレッタを支持。後半に巻き返しをみせたアーチュレッタが井上を下した。

 アーチュレッタはマイクを持つと「井上選手本当にタフな選手でした、これまで戦った選手の中でぶっちぎりでタフでした」と相手を称え、「次の試合の勝者とタイトルマッチで戦います。チャンピオンになるので応援してください」とアピールした。

朝倉海VS元谷友貴

相手のアゴを粉砕するほどのパンチを武器とする朝倉だが、そのパワーが故に21年大晦日大会で拳を骨折。昨年7月にヤン・ジヨンと対戦が予定されていたが欠場となり、今回は拳の手術を経て1年5ヵ月ぶりの試合となる。

対する元谷は、金太郎、アラン“ヒロ”ヤマニハ、太田忍、倉本一真、ホジェリオ・ボントリンと5連勝と絶好調のオールラウンダー。22年は無敗で終え、希望していた朝倉戦に臨む。

 1R、朝倉はアッパー、フックと威力あるパンチを回転させ、元谷が接近したところで飛びヒザ。アゴにもらう元谷だが、組みついてテイクダウンを狙う。しかし朝倉はこらえて体を離し、左ハイ、パンチで攻める。元谷はストレートから組みに出て倒しに行くが、朝倉は倒れない。

朝倉がTKO勝利

 2R、ロープ際に下がった元谷はカーフキックを入れ、そこから組みつき、朝倉を横に振りテイクダウン。朝倉はすぐに立ち上がり、元谷はリフトアップしてグラウンドに戻すが、ここも朝倉は立ち上がる。元谷がグランドで抑えても朝倉は立ち上がり、逆に元谷をコーナーに詰め左ボディから右フック。効かされた元谷だが、このラウンドは切り抜ける。

 3R、元谷はローからバックに回るが、朝倉はそのままコーナーに押し込み攻めさせない。向き合った朝倉はそこからヒザ蹴りを放って効かせ、下がった元谷を追って左ヒザを追撃。元谷がダウンし、レフェリーが試合をストップした。

バンタム級王座決定戦

勝利した朝倉は「みなさん、お待たせしました! やっとここに帰ってこれました」と喜びの声。「去年怪我で試合ができなくて 本当に辛かったんですけど、みなさんに支えてもらって踏ん張ることができました。やっぱり朝倉兄弟のいるRIZIN、最高じゃないですか?」とファンに感謝し続けると、「次、アーチュレッタ俺がぶっ飛ばすので、みなさん絶対会場に見に来てください。ありがとうございました」とコメント。

 すると、前の試合で井上に勝利したアーチュレッタと榊原代表がリングイン。榊原代表は、7月大会で、この両者でバンタム級王座決定戦を行うと宣言。両者は握手を交わし健闘を誓い合った。

コメント

タイトルとURLをコピーしました