ギルバート・バーンズホルヘ・マスヴィダル
▼ウェルター級
〇ギルバート・バーンズ(ブラジル)
判定3-0 ※30-27×2、29-28
●ホルヘ・マスヴィダル(米国)
“悪童”の愛称で人気のマスヴィダルはストリートファイトをバックボーンに持ち、
日本の『戦極』にも出場した経験を持つベテラン。
09年には戦極ライト級ワンマッチで北岡悟にTKO勝利している。
13年からUFCに参戦し、19年7月に飛び膝蹴りで
UFC史上最速KOの“5秒”を記録。
直近の3試合では、
カマル・ウスマン(タイトル戦2試合)、
因縁のコルビー・コビントンと3連敗中と後が無い状況だ。
対するバーンズはブラジリアン柔術黒帯を持ち数々の
世界タイトルを持つUFC屈指のグラップラー。
タイトルマッチの経験もあり、
今年1月の前戦では肩固めで
ニール・マグニーに初回一本勝ちを収めた。
試合
1R、マスヴィダルはカーフを入れ、組みを警戒して
バーンズが踏み込んでくると早めに下がる。
しかし終了間際にバーンズが
テイクダウン。鉄槌を連打して初回を終える。
2R、右フックを当てたバーンズは続いてのタックルで
マスヴィダルを抱え上げテイクダウン。立たせないようプレッシャーを与え、パスを狙う。
マスヴィダルは苦戦しながらも立ち上がって
逃れパンチを振るうがクリーンヒットはない。
3R、ジャブ、バックキックと放つマスヴィダルだが、
バーンズは余裕を持ってさばき、逆にジャブ、右フックと当てていく。
右アッパー、右フック、右ストレートとバーンズがヒットを重ねる。
そしてタックルに入るとマスヴィダルのボディをクラッチしてテイクダウン。マスヴィダルを立たせず終える。
判定は30-27×2、29-28の3-0でバーンズ。マスヴィダルの強打を凌ぎ勝利した。
勝利したバーンズは地元のマスヴィダルに賞賛を送り、
「ベルトを持ってる奴待ってろよ」と宣戦布告。
敗れたマスヴィダルもインタビューに応じ、「20年やって来て、
もはや始めた頃と同じようにやってけない」と
引退を匂わせる発言をを残しオクタゴンを去った。
アレックス・ペレイラVSイズラエル・アデサンヤ
▼UFC ミドル級タイトルマッチ
●アレックス・ペレイラ(ブラジル/王者)
KO 2R4分21秒 ※右フック
〇イズラエル・アデサンヤ(ナイジェリア/挑戦者)
※アデサンヤが新王者に
因縁のライバル関係にある両者。キック時代の2戦でペレイラが2勝した後、昨年11月の『UFC 281』タイトルマッチで激突。1Rはアデサンヤが左フックでペレイラをKO寸前まで追い込み、その後も的確な打撃でペレイラにダメージを与え続けたが、最終5Rにペレイラが反撃。アデサンヤを金網に押し込み、左フックを当てると、グラつくアデサンヤに怒涛のパンチラッシュでレフェリーストップを呼び込んだ。今回は実に4度目の対戦となる。
試合
1R、両者カーフキックを放って様子見。アデサンヤが積極的に手を出すが、ペレイラは動揺を見せず対処する。サウスポーに構えたアデサンヤは左ミドルを放っていく。
2Rもアデサンヤはサウスポーで進める。右ハイキックを機にペレイラは前に出て前回決め手となった左フックを放つ。これをしのいだアデサンヤが前に出るが、ペレイラはジャブを当てストップ。そして再びアデサンヤにプレッシャーを掛けていく。
カーフを効かせラッシュに入ったペレイラだったが、アデサンヤはペレイラの左フックに合わせ右フックのカウンター!
これでペレイラは失神ダウン。アデサンヤが王座を取り戻した。アデサンヤは「ペレイラに負けたことで俺は一皮剥けたんだ」と成長を語り、再びの戴冠を喜んだ。
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