UFC289

チャールズ・オリベイラVSベニール・ダリウシュ

オリベイラは元同級王者。昨年5月に行われた防衛戦の前日計量でまさかの体重超過。挑戦者ジャスティン・ゲイジーには一本勝ちしたものの、王座剥奪となった。

そして、前戦となる昨年10月の王座決定戦で、

イスラム・マカチェフと対戦したが、一本負けした。

対するダリウシュは世界ノーギ柔術選手権 茶帯ミドル級優勝したグラップラー。

現在8連勝中で、前戦となる昨年10月には、

元KSWフェザー級王者のマテウス・ガムロットに勝利した。

試合

試合は1R、ダリウシュが組みついて四つからテイクダウン。クローズドガードを組むオリベイラにダリウシュはパウンドを落とすと、立ち上がってパスガードも狙うが、オリベイラはそこへ足を絡ませてヒールフック。

しかし、ダリウシュは足を抜いて脱出し再びパウンドへ。するとオリベイラは隙を見て立つとケージに詰めて、右ハイから左フック。さらに右のダブルを当てるとダリウシュがヒザを着くようにダウン。

そのままタックルへ来たダリウシュをがぶり素早くバックへ回るオリベイラ。バック狙いを回避しようとダリウシュが下になるとオリベイラはパウンドを連打。ハーフガードから鉄槌をまとめるとダリウシュは防戦一方となりレフリーがストップした。

次戦はマカチェフになるのか楽しみですね。

アマンダ・ヌネスVSアイリーン・アルダナ

ヌネスはUFCの女子バンタム級とフェザー級の2階級を制覇し、

UFC女子史上最多勝利記録(15勝)も持つ“最恐女王”。

21年12月のバンタム級タイトル戦でジュリアナ・ペーニャに一本負けし王座を逃したが、昨年7月にペーニャとのダイレクトリマッチに判定勝利しベルトを奪還した。

対するアルダナは打撃が得意で14勝(8KO・3一本)と高いフィニッシュ率を誇る。直近の2戦では、ヤナ・クニツカヤ、メイシー・チアソンを相手に連続KO勝利を飾った。当初はヌネスがペーニャとの決着戦として3度目の対戦が予定されていたが、ペーニャが練習中の負傷で欠場。そのため、アルダナに白羽の矢が立った形となる。

試合

1R、ガードを固めるアルダナに、ヌネスは前蹴り、カーフと蹴りを出していく。シングルレッグでヌネスが倒すも、すぐに立たせ、スタンドでジャブも突き上下に攻撃を散らす。アルダナはパンチのタイミングを狙っているか、手数がほとんどないが、入ってきたヌネスに右のカウンターを入れる。

2R、ワンツーに前蹴りにシングルレッグも混ぜ多彩な攻撃のヌネス。アルダナはインとアウトのローを当てていくが、ヌネスの的を絞らせない攻撃に、警戒して攻めていけない。アルダナがハイキックを空振りさせてヌネスがテイクダウン。だがここも深追いせずすぐ立たせる。

3R、タックルのフェイントも入れながらジャブ、ワンツーを当てていくヌネス。アルダナはプレッシャーをかけ前へ出ていくがなかなか攻撃が出ない。ヌネスはそこへタックルを合わせてテイクダウンすると、今度はしっかりと抑え込んでパウンドを落としていく。立つアルダナだがヌネスはすぐに組みついて再度テイクダウン。バックから落ち際に腕十字を狙うヌネスにアルダナは腕を抜いて脱出する。

中盤戦

4R、アルダナが右ストレートを振って前へ詰めて行くが、

ヌネスはジャブを刺して前進を止める。パンチに加えてヒザへの関節蹴り、

さらにタックルも見せるヌネスに、アルダナはほぼストレートしか攻め手が無い。

最終5R開始を前に笑顔を見せるヌネス。突進するようなタックルですぐにテイクダウンを奪い、アルダナをケージに押し付けてしっかりと抑え込んでパウンド。ケージを蹴って脱出したいアルダナだが、ヌネスのトップコントロールは堅く脱出できない。マウントに移行したヌネスはポジションをキープしつつコツコツとパウンド。アルダナは何とかハーフに戻すが防戦一方のままで試合終了を迎えた。

判定は3-0でヌネス。全局面で試合を支配し、ジャッジ全員が6ポイント以上の差をつける大差で防衛を果たした女王は、勝者のコールを受けると二つのベルトとグローブをマットの上に置き「私がダブルチャンピオンだ。今夜はリタイアするには最高の夜だ」とまさかの引退宣言。マイクを持つとUFCやチームメイト、ファンに感謝を述べると、「今後は家族と旅に出たい」と語り、笑顔でオクタゴンに別れを告げた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました