カマル・ウスマン対ハムザト・チマエフ

2023年10月22日、アブダビで熱いミドル級マッチが行われました。ナイジェリアのカマル・ウスマン対ロシアのハムザト・チマエフ。この試合はウスマンがミドル級で戦う初めての機会で、ファンにとっても注目の瞬間でした。

チマエフは現在、デビュー12連勝と無敗の快進撃を続けており、元々の対戦相手であったミドル級6位のパウロ・コスタが急なヒジの手術で欠場となり、ウスマンが緊急参戦となりました。この試合の舞台裏には予測不可能な出来事が待ち受けていたことでしょう。

ウスマンは1階級下のウェルター級絶対王者でしたが、過去2試合で現在のウェルター級王者であるレオン・エドワーズに敗れています。このため、ウスマンにとってはUFC初のミドル級での試合でした。

試合開始

1ラウンドでは、チマエフが片足タックルから始め、ウスマンをバックポジションに追い込みました。背後からパンチを入れながらスリーパーを狙いましたが、ウスマンは立ち上がり、チマエフは背後をキープしつつスリーパーを狙い続けました。

2ラウンドでは、チマエフは左右に構えを変えつつプレッシャーをかけました。ウスマンはタックルのフェイントを見せながらジャブとローで応戦しました。そして、残り45秒でチマエフは両足タックルに成功し、ウスマンのサイドにつきました。

この試合は緊張感漂う熾烈な闘いで、ミドル級の舞台でのウスマンの挑戦がファンにとって大きな話題となりました。試合の判定は0-2で、ウスマンにとっては再び勝利の味を知ることは叶いませんでした。