伊藤祐輝VS山本アーセン
2023年5月6日(土)東京・有明アリーナ
▼第4試合 RIZIN MMAルール:5分3R(57.0kg)
●伊藤裕樹(ネックス)
判定0-3
〇山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)
伊藤は過去にTHE OUTSIDER初代50-55王者に輝き、近年はRIZINやDEEPで戦う。22年2月には福田龍彌に敗北したが、続く5月のDEEPで関原翔と壮絶な殴り合いを演じフルマークの判定勝利。22年7月のRIZIN沖縄大会で宮城友一にTKO勝ち。現在はRIZIN3連勝中だ。
“格闘サラブレッド”として15年にRIZINでMMAデビューを飾るも、
復帰戦で進化した姿を見せられるか。
試合内容
お互いサウスポー。タックルへ行った山本に対して、
伊藤がバックを取る。返した山本はコーナーに伊藤を押し込み、しつこくタックルへ。伊藤はコーナーを背にして、ディフェンスして左ヒザ蹴り。ブレイクからスタンドへ。山本が一気に両足タックルを仕掛けてテイクダウンに成功、サイドを取る。伊藤はギロチンを仕掛けるなど、下からの攻めも見せるが、山本がタックルで攻め続けてこのラウンドを終える。
2R
伊藤が近距離でフックを見舞うが、すぐに山本がタックルを仕掛けて、テイクダウンに成功。立ち上がろうとする伊藤をがぶって、山本が上になるとパウンドをヒット。山本がバックドロップで投げて伊藤を寝かせる。
立ち上がる伊藤だったが、山本が足をかけて、テイクダウンに成功。上になった山本に伊藤は下から三角絞め、外した山本は右ヒジを落とす。
3R、伊藤がパンチをヒットさせて、山本が目のあたりから出血。伊藤はテイクダウンディフェンスを続けるが、山本がしつこく組み付き、スタンドバックを狙う。山本が伊藤を組み付いて離さず。ブレイクがかかり、残り30秒。飛びヒザからタックルを仕掛ける山本、最後はパウンドを打ち込み、伊藤に打撃を打つ隙を与えなかった。
ジャッジ3者は山本を支持。山本が判定勝ちを収め、3年振りの復帰戦で白星を掴み取った。トロフィーを受け取る山本は、涙を流して勝利を喜んだ。
マイクを持つと「みんなが期待していたバチバチの試合を次は見せます。
全然、自分は悪口とか言われて、家族からでもいいし、
もうちょっと文句を言うよりお互い優しい言葉をかけあえば、もっとマシな国になると思います」と語った。
第3試合 RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
山本琢也VS横山武司●山本琢也(パラエストラ千葉)一本 1R ※腕十字〇横山武司(teamセラヴィー/スウェルズ柔術ジム)
横山(左)が蹴りを放つ
山本は18年9月にGRACHANライト級王者となり
6連勝と勢いに乗り21年10月RIZINに初参戦したが白川陸斗にKO負け。今回雪辱を期す。
空手と柔道を経て柔術に進んだ横山はここで才能を開花。柔術全日本選手権でフェザー級優勝を果たす。
そこからわずか9ヵ月後の11月、RIZINでも活躍する山本空良を破って第2代Fighting NEXUSフェザー級王者となった。今回がRIZIN初参戦。
フェザー級66.0㎏リミットの対戦だったが、山本が規定体重を1.6㎏オーバー。横山が勝った場合のみ公式記録となり(横山が負けるか引き分けた場合はノーコンテスト)、山本には減点を課した上で試合実施となる。
横山はサウスポーからタックルに入り、すぐさま引き込み。山本は体を起こすが、横山はそこに腕十字。山本を倒して寝かせ、腕十字を極め切り短時間で勝利した。
マイクを取った横山は「RIZIN関係者のみなさま、
RIZINファンのみなさま、初めなしてと挨拶し、今後の応援を呼び掛けた。
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