UFC292感想

MMA

新世代のスター、オマリーは一撃で相手を沈める抜群のスタンドを武器に、16勝中10KOを記録し、“新世代スター”として名高い選手です。前回の試合では元王者ピョートル・ヤンに不利な状況から判定勝利を収め、ノーコンテストを挟んで4連勝中で、王座獲得に向けて勢いに乗っています。

一方、王者のスターリングは卓越したレスリング力と長い手足からの打撃、柔術黒帯の寝技を兼ね備えており、ピョートル・ヤンやTJ・ディラショーなどの強豪を撃破し、3度目の防衛に成功しました。今年5月に引退から3年ぶりに復活した元2階級王者セフードも破っています。

試合では1Rでオマリーは距離を保ちながらスイッチを駆使し、打撃のタイミングを狙いました。対するスターリングはオマリーの打撃を警戒し、手数を出さない態勢を取りました。1R終盤、スターリングはシングルレッグから組みつきますが、ホーンでラウンドが終了。

2R、オマリーはミドルを蹴った際に転倒しましたがすぐに立ち上がりました。スターリングは再び組みつきますが、オマリーはスターリングの攻撃に対抗し、離れ際に左を当てられます。そして距離が離れた瞬間、スターリングの左に合わせてオマリーが右カウンターを打ち下ろしました。

スターリングは前のめりに崩れ落ち、オマリーはパウンドで攻撃を仕掛けました。スターリングは必死にディフェンスを試みましたが、オマリーの精度の高いパウンドが続き、レフリーが試合をストップ。オマリーが衝撃的なTKOでバンタム級王座を獲得しました。

試合後、オマリーは勝利マイクでスターリングの強さを称えつつ、試合を決定づけた右ストレートの場面を振り返りました。次戦の相手として、マルロン・ヴェラの名を挙げ、初防衛戦への意欲を示しました。

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